目の老化は何歳から?気になる「加齢」と目の関係

「最近、近くの文字が見づらくなった」「夜になると見えにくい」など、年齢を重ねるごとに増える目の悩み。目にも"加齢による変化"があることをご存じですか?

今回は、目の老化が始まるタイミングや、どのような変化が現れるのかについて詳しくご紹介します。

目の老化、いつから始まる?

目の老化は、40代ごろから徐々に始まるといわれています。最も自覚しやすいのが「老眼(老視)」の始まりです。これは水晶体の柔軟性が低下することで、近くのものにピントが合いにくくなる現象です。

老眼以外にも、以下のような変化が加齢とともに現れやすくなります:

  • 白内障:水晶体が濁り、視界がかすむ・まぶしいといった症状が出ます
  • 飛蚊症:視界に小さな黒い点や線が見えるようになる現象
  • 黄斑変性症:視野の中心がゆがんだり見えにくくなる病気
  • 涙の減少:ドライアイの原因にも
加齢による目のトラブルを放置しない

年齢による変化だからといって、我慢したり放置してしまうと、視力や生活の質に大きく影響することもあります。例えば白内障は、進行すれば運転や読書にも支障をきたします。

定期的な眼科検診を受けることで、こうした目の変化に早く気づき、適切な対策をとることができます。

日常生活でできる目のエイジングケア

加齢による目の変化は避けられませんが、進行を遅らせるために次のような習慣を心がけましょう。

  • パソコン・スマホの長時間使用を避け、適度に目を休ませる
  • 紫外線から目を守る(外出時はサングラスや帽子を活用)
  • 目に良い栄養素(ルテイン、ビタミンA・C・Eなど)を意識的に摂る
  • タバコを控える(喫煙は黄斑変性のリスクを高めます)
まとめ

目の老化は誰にでも起こる自然な変化ですが、早めの対策とケアで快適な視生活を長く維持することが可能です。

「見えにくい」「疲れやすい」など、少しでも気になる症状があれば、お気軽に当院までご相談ください。

目の健康を保つことは、日々の生活の質を守ることにもつながります。

よくある目薬の使い方間違っていませんか?

「目が疲れた」「かゆい」「乾く」など、目の不調を感じたときに手軽に使えるのが目薬。

しかし、実は間違った使い方をしている方が意外と多いことをご存じですか?

今回は、よくある目薬の使い方の誤りと、正しい使用方法について解説します。

よくある目薬の使い方ミス
  • 目に当てて直接チューブを押しつける → 目やまつ毛に容器が触れると雑菌が入りやすくなります。
  • 1回に何滴もさす → 1滴で目の中には十分です。2滴以上はほとんど涙と一緒に流れてしまいます。
  • すぐにまばたきする・こする → 薬剤が目にしっかりと届かない原因に。
  • 他の人と共用している → 感染症の原因になります。目薬は必ず1人1本。
  • 開封後の使用期限を守っていない → 開封後は約1ヶ月以内に使い切るのが基本です。
正しい目薬のさし方(手順)
  1. 石けんで手をよく洗う
  2. 頭を軽く後ろに傾け、下まぶたを軽く引く
  3. 容器の先が目やまつ毛に触れないように注意しながら、1滴点眼
  4. 点眼後は1分ほど目を閉じて休ませる
  5. 必要に応じて目頭を軽く押さえることで薬が鼻へ流れにくくなります
こんな時は医師に相談を
  • 点眼後に痛み・かゆみ・かすみなどが出る
  • 市販薬を使っても症状が改善しない
  • 何種類もの目薬を併用している場合(使用間隔をあける必要あり)
まとめ

目薬は便利なケア用品ですが、正しい使い方をしないと効果が十分に得られなかったり、目に負担をかけてしまうこともあります。

毎日の目のケアをもっと効果的にするために、ぜひ一度ご自身の使い方を見直してみてください。

気になる症状や、目薬の選び方・使い方に不安がある場合は、どうぞ当院までご相談ください。

梅雨の季節、目の感染症に気をつけよう

6月に入り、ジメジメとした梅雨の季節がやってきました。湿度が高く、気温も上がってくるこの時期は、目の感染症が増える季節でもあります。

梅雨に増える目の感染症とは?

湿気や気温の上昇により、細菌やウイルスが繁殖しやすくなるため、結膜炎(はやり目)ものもらいなどの目の病気が起こりやすくなります。

  • ウイルス性結膜炎:目が赤く充血し、涙や目やにが増えます。感染力が非常に強く、タオルや手を介して広がることも。
  • 細菌性結膜炎:黄色い目やにやまぶたの腫れが特徴です。お子さまに多く見られます。
  • ものもらい(麦粒腫):まぶたが赤く腫れ、痛みを伴うことがあります。まつ毛の根元に細菌が入って炎症を起こします。
感染を防ぐための予防対策

この時期に目の感染症を防ぐためには、日常のちょっとした心がけが大切です。

  • こまめに手を洗う
  • 目をこすらない
  • タオルや枕カバーは共用しない
  • コンタクトレンズの取り扱いに注意する(装着前の手洗い・レンズの清潔管理)
  • 目に違和感があるときはメイクやコンタクトの使用を控える
早めの受診が安心のカギ

目に赤みやかゆみ、目やになどの症状が出た場合は、自己判断せず早めに眼科を受診しましょう。感染症は早期対応が大切です。

当院では、感染症対策を徹底しながら診察を行っております。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

まとめ

梅雨時期は目の感染症に注意が必要な季節です。清潔を保ち、目を大切にすることで、快適にこの季節を乗り越えましょう。

ご自身やご家族の目の健康を守るためにも、日々のちょっとした対策を心がけてくださいね。